2019.05.26 Sunday

憧れだった存在…

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    フライを始めた頃に、暗記するほど眺めていた雑誌…

    今眺めても、とても面白いです。




    これはオーヴィスのカタログ…

    1986年のものが残っていました。

    初めて見たオーヴィスのカタログは、もっと古くて、これは少し後のものになります。

    でも、オーヴィスがまだ特別なオーラを放っていた時代だと思います。




    表面がデコボコしたオーヴィスのカーボン竿…

    フェンウィックのHMGグラファイトより軒並み一万円位高価でした。

    ヘンリーズフォークで八万六千円… う〜ん…

    この頃は、既にマーク兇盻个討い浸代です。バットにORVISのロゴが直接プリントされているモデルが出回り始めていて、ロゴが印刷されたシールが貼ってあって、両端に飾り巻きが施されているのがツウだと思われていたものです。ホントかいな(笑)





    オーヴィスのロゴの入ったアクセサリー類です。

    全てOEMだと思うのですが、このロゴが入るだけで値段が高かった…

    グリーンのフロータントと赤のマッドを無理して買って、ベストにぶら下げていました。

    ピンオンリールは、この画像のものよりも前の金属製のものがただでさえ高くて、それにオーヴィスのロゴが入るとさらに高くなるのですよ。

    ORVISというロゴの刻印されたピンオンリールをずらりとベストに付けた髭を生やしたフライフィッシャーマンを、眩しく眺めていたものです。あれは勲章でしたね。




    そして、これ、実はワタクシ、真ん中のハットを被っていました。

    中に縫い付けられていたタグには、確か二本の竿がクロスしているデザインだったので、この頃のものより前のものです。

    つばにびっしりと入ったミシンの縫い目の間隔がまちまちで、大雑把な感じでしたが、不思議と丈夫で型崩れしなかった…

    やっぱりオーヴィスのものは違うのだなぁと、変に感心していましたよ。


    その後も、竿にリールにシャツにアクセサリー類と、オーヴィス製品には色々とお世話になりましたが、この頃を境に、興味の対象がハーディーへと移行してしまったからではないのでしょうけれど、オーヴィスが持っていたオーラと言うか、神通力が次第に低下していってしまったような気がするのですね。

    L.L.Beanにしてもザ・ノースフェイスにしてもエディーバウアーにしてもエイグルにしても、憧れのブランドから高校生でも普通に持っているフレンドリーなブランドになってしまいました。

    今でもオーヴィスのブランド自体はあるのでしょうけれど、オーヴィスも似たようにな感じになってしまっているのではないかと。

    いつかはクラウン…ではないけれど、いつかはオーヴィスと憧れていた時代は、情報は少なかったけれど、フライフィッシング自体が今よりもっと楽しかったように思えてなりません。


    「どんなところなのだろう」と思い続けて、初めて行った銀座松屋の「オービスショップ東京」は、拍子抜けするほど小さなお店でしたが、それでも感激しましたねぇ(笑)
    2019.05.19 Sunday

    ないモノねだり…

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      ハーディーのフライリールと言えば、フェザーウェイトやフライウェイトなどの、いわゆるライトウェイトレンジが永遠の定番のような地位を占めていて、もう少しリーズナブルなところでマーキスがあり、もう一段普及型のバイカウントなどがありました。

      80年台頃の話ね(笑)

      何と言うか、トヨタのクルマで言えば、ライトウェイトがクラウンならば、マーキスがマーク兇如▲丱ぅウントがカローラみたいな感じかなぁ。

      パーフェクトやセントジョージなどもあるにはありましたけど、センチュリーとでもいうか、皆さん、その頃はあまり相手にしていなかったように思います。

      バンブー竿もそんなに出回っていませんでしたからね。

      そんなリールのヒエラルキーの中に登場したのがサンビームでした。

      小さなメノウのラインガードが付いた高級モデルで、確かライトウェイトよりも高価だったように記憶しています。

      スタイルもちょっと斬新で…

      クルマで言えばアリストみたいなものですかねぇ。

      当時の雑誌に、トヨタ社では、役員に自社のクルマの便宜が図られることになっており、クラウンではなくアリストを指名する役員が多いのだと書かれていたのが、心に残っていました。

      では、アリストがクラウン以上に売れたのかと言うと…

      価格はクラウン以上で、玄人好みのスタイル…

      これだけ出すのであれば、やはり皆さん、クラウンを買ったのですね。

      サンビームもアリストと同様の運命を辿ることに…

      結局、サンビームはほどなく廃盤となり、その後にプリンスが出たように記憶しています。

      でも、このサンビーム、ラチェットのスプリングが新設計だったためか、ラチェットの効きがライトウェイトやマーキスとはちょっと違っていました。

      最初の転がり始めが、物凄くスムーズだったのですよ。

      ラチェットの音も少し違う…

      大きなドラッグダイヤルの操作もやりやすくて、これはプリンスに引き継がれましたね。


      「実は凄く良くできたリールだったらしい…」

      「実際に大物をかける人ならよく分かる…」


      廃盤になってから、そういう噂が立って、探した人も結構いました。

      かく言う私も、最後の7/8を探し出して、コートランドのSLのDT7を巻いて、都留地区の桂川で使っていました。

      今は退役していますが、このサンビームやライトウェイトレンジのプリンセスは、径のわりに幅が狭くて、好みのスタイルです。

      サンビーム、まだ時折市場に出てきますが、とても良くできたリールだと思います。

      アリストですから。
      2019.05.18 Saturday

      30年探しましたよ。

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        ちょっとオーパですが、30年探しましたよ。

        フォックスファイヤーのマウンテンストリームベスト…

        今やアウトレットモールにも出店する総合アウトドアブランドですが、1982年の創設時には、4種類のフライフィッシングベストから始まったのだそうで、これがその一つ…

        その生産は、出稼ぎに行かずに通年働ける場所を作りたいという思いから、雪深い東北の寒村に設立されてまもない茅葺屋根の農家の納屋を改造した小さな縫製工場であったと、後になって知りました。

        丁寧な縫製で縫い込まれたタグに残るメイド・イン・ジャパンの文字が、今となってはとっても誇らしげに見えます。


        初めて見た薄いカタログは、とっても魅力的でした。

        アウトドアブランドでは、アシックスが展開する「タラスブルバ」というのがあって、こちらはもっとメジャーだったのですが、フォックスはもっとお洒落で、フライフィッシングをより前面に出していたように思います。

        プロデュースした浜野安宏さんの思想が色濃く反映されていた時代ですね。

        雑誌フィッシングとかの表紙を飾った浜野さんの写真を見て、蛍光オレンジのウインドブレーカーを着て、私は大きくなったのでした。


        オールラウンダーベストというフラッグシップモデルもあって、こちらは肩回りが刺繍を施したスウェード調の素材で補強されていたのですが、当時はちょっとケバケバしく感じたものです。

        もちろんこちらでも良かったのですが、ポケットが多過ぎて、使いこなせないかもしれないので、マウンテンストリームベストで結果オーライだったかもね。

        当時はそれなりに高級品で、買えないわけじゃなかったけれど、他に買うべきものが一杯ありましたからね(笑)

        これもティムコのカタログで憧れしていたストリームデザインのベストを買ってしまったので、そうベストばかり何着もあっても…ねぇ。

        それなのに、どうして竿だと何本もあっていいと言うのか(笑)


        今の時代、優れたベストは他にいくらでもあるのだろうけれど、浜野デザインが色濃く反映されたこれがどうしても欲しくて、探しました。

        最新のベストが欲しいと言う思いは全くなくて、良いお客さんではないですね。


        ひっくり返して裏地のカモフラージュ柄を表に出して背景に溶け込む…

        な〜んて、あり得ないでしょうけど、着物の裏地と同じで、今となっては、そうなっていることが粋なのですよ。

        兎にも角にも、これがフォックスファイヤーの原点…


        CLOTHING FOR NATURALIST の文字と直立するスプルースをモチーフにした縦長のロゴマーク、今は全くの別モノになって…

        公式ホームページのブランドヒストリーには、浜野さんの浜の字も見当たらず…


        私にとってのフォックスファイヤーは、このスプルースのロゴの付いたものだけなのですよ。
        2019.05.12 Sunday

        愛国心かな?

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          所有している道具が圧倒的にハーディーのものだからなのかもしれませんが…

          ALNWICK ENGLANDという刻印を嫌というほど目にしてきました。

          パテントナンバーとか、古いものほど金具には色々と打刻されています。


          いや、リールまで含めたら、そう感じている人は結構多いのはないでしょうか。

          パーフェクトにもセントジョージにも、色々と打刻されています。


          何が言いたいのかというと、アメリカの竿って、金具にUSって入っていないのよね。

          レオナルドの刻印の中にも入っていないし、ペインには一応、US PATENTとはあるけれど…

          ペゾンの金具にもPARIS AMBOISEと打刻されていますよ。


          じゃあ、アメリカってお国の名前を出すのが嫌いなのかというと、そりゃ逆ですよね。

          スタートレックの宇宙船にもUSS ENTERPRISEって書かれていますからね(笑)


          では何故なのか…

          竿のブランクに手書きで名前や番号などを入れてもUSと書かないのは、センスなのでしょうか。

          あるいは小規模なメーカーが多いために、金具に文字を打刻するようなコストのかかることは意味がないと考えたのか…

          ギャリソンの竿を見ると(本を読むと)、金具への文字の打刻なんて考えていない様子…

          その影響を受けているのか、日本のビルダーさんで金具に文字を打刻している人、ましてやJapan Tokyoなんて入れている人はいませんねぇ(笑)


          でもね、せっかくだから、竿の金具に文字が入っていると嬉しいのだけどね。

          ははは、2万円増しになっちゃいますか(笑)


          皆さんの竿の金具には何か刻印はありますか?
          2019.05.11 Saturday

          ここが原点…

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            何時から行かなくなったのかなぁ。

            ホームページを見たら、今でもそんなに変りなく営業しているみたいで、安心しました。

            松田にあるYGL寄(やどりき)フィッシングエリア、私にとってのフライの原点です。

            今や管理釣り場なんてどこにでもありますが、ここは養沢や丹沢ホームなどと並んで、昔からありましたね。

            それにしても、YGLって何の略だったのだろう…


            最初に行ったのは、中学生…

            まだフライを始める前のことで、ガルシアの竿とミッチェルのリールが憧れでした。

            もちろんフライにも興味はあって、ティムコのカタログを暗記するほど眺めていましたよ。

            それで、このYGLに来ているフライマンの皆さん…

            私には大変なベテランのように思えたのですが、実際にはそれほどのものではなかったのでしょうね。

            オーヴィスのカーボン竿に、蛍光オレンジのエアセルを巻いたC.F.O靴鯢佞韻董

            皆さん、何故か髭を生やしていて…

            ほら、「泳げたいやきくん」の子門真人さんのように見えましたよ。

            どうして皆、髭を生やしていたのだろう…


            その後、高校生になったあたりから、私もルアーからフライに転向して…

            あの頃、あそこはフライマンの社交場でしたね。

            「先週、田代さんが来ていた…」なんて聞いたりしましたよ。

            まだバンブー竿を持った人は少なかったと思いますが、オーヴィスにしてもフェンウィックのHMGにしても、当時の最高級の道具を持った人が大勢来ていて…

            フェンウィックのグラス竿にマーチンのリールの私は、ちょっぴり恥ずかしかった。


            ホームページを見ると、釣り場の様子は当時とさほど変わっていないようで…

            今度、二十数年ぶりに行ってみようかなぁ…な〜んて考えています。
            2019.05.04 Saturday

            釣りに行けない夜は…

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              日光湯川が解禁しましたね。

              まだシーズンと言うには早いかもしれませんが、パーレットの元気な様子がネットを介して伝わってきます。


              釣りに行けない夜の楽しみは、川を思い浮かべながらの読書…

              まあ、いいじゃないですか。

              レオナルド、ハーディー並みに歴史はあるのですが、ハーディーとは違って情報はあまり多くなくて…

              そんな中で、Noriさんによる「The History of Bamboo Fly Rods」は嬉しい味方です。

              パラコナのように、竿に打刻されている製造番号から製作年代が特定できるのとは違って、レオナルドの竿の製作年代を特定するのはなかなか難しそう…

              そんな中で、H.L.Lを重ね合わせたこのロゴ、1972年にレオナルドの親会社であるミルズ社が倒産した際に、ミルズ社から派遣されていたハップ・ミルズ社長が他の職工たちと計って自社株を買収した時期から、竿のメタルワークやロッドケースに用いられるようになったのだと…

              雑誌の記事を見ると、竿のバットキャップにこのロゴが打刻されているものがありますね。





              ところが、私のレトート、ケースにはこのロゴが入っているものの、バットキャップにはありません。

              上記の出来事があってからまだ間もない頃の竿なのか、それとも、バットキャップにロゴが打刻されるようになった明確な時期があるのか、何とも分からないのですが、どんなものなんでしょう。

              様々な機種があり、それなりの本数が出回っているレオナルドですから、例えばライカのカメラのようなコレクターズガイドがあってもよさそうなものなのですけどね。

              体系化してまとめるだけの法則性がないのでしょうか…





              以前にもちょこっと紹介しましたが、ハーディーのKeith Rolloというこの竿、インターミディエイトラップもなく、一般的なパラコナとは少し装いが違います。

              そして、このバットキャップというかポケット&リングのポケット、後年のものは素材が一般的なアルミになっているようなのですが、これはどう見てもアルミではなさそう。

              そして、この刻印、他の竿に使われているのを見たことがありません。

              特注ロッドといいますから、注文主の意向なのかもしれませんが、それにしてもそのために刻印の金型を作るものなのかなぁ…

              世界地図を見ると、アメリカと英国は地図の両端にありますが、これが普通ではないのであって、日本が極東、東の端っこにある普通の世界地図で見れば、大西洋を隔てているとはいえ、英国とアメリカ東海岸は対岸…


              釣り道具もお互いに影響を受けていたことが垣間見えて面白いものです。
              2019.04.28 Sunday

              愛着のあるモノ…

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                釣りの腕前の方はさっぱり上達しませんが、無駄に齢を重ねるにつれてキャリアだけは三十年、四十年と増えていきます。

                フライフィッシングがまだエキゾチックな魅力に溢れていた時代を見ていた身としては、最近の道具の進歩や技術の進歩、情報の氾濫にはなかなか付いていくことができず…

                そんな年寄りくさい話は横に置いておいて、そんな遥か昔から使い続けている愛用品のことを少し…

                レンゼッティのボビンとマタレリのフィニッシャーの話は以前にアップしたと思いますが、今回はこれ、トンプソンのシザースですよ。

                フライタイイングに使用するハサミは、ハックルのファイパー一本を選り分けてカットするくらいの繊細な作業になりますから、先の細いものが必要になります。

                少ないお小遣いからやり繰りしてタイイングの道具を揃えた当初は、人に見せるわけでもないツールにお金をかけるわけにもいかず、ハサミはインド製の安価なものを使用していました。

                そんな時でも、ボビンだけはレンゼッティを勧めてくれた釣り道具屋のお兄さん、今はお爺ちゃんでしょうけれど、ホント、よく分かっていらっしゃったなぁと。

                インド製のハサミは切れ味も鋭いし、何も不自由はなかったのですが、バイトをしてお金に余裕ができた頃に購入したこのハサミ…

                トンプソンのシザースですね。

                これでマドラーミノーのヘッドを刈り込んだ時の衝撃は今も忘れません。

                サクッと、本当にサクッと切れたのですよ。

                毛の束が逃げることなく、吸い込まれるようにカットされていくのは、刃の面に微細なギザギザが付いているからなのか、何とも分かりませんが、同じ切れるにしても切れ方が違ったのでした。


                その後も、数十年使い続けて、つい面倒でティンセルとか固いものまで切ってしまったので、さすがに今は切れ味が落ちてしまっているかもしれませんが、それでもまだまだ一線を退くことはありません。

                もう手に入らないのかと思っていたら、蕨の佐々野さんのところで同等のものが入手できるみたいです。


                二本の触角と二本の尻尾、そして結んで関節を付けた六本の脚を付けたストーンフライニンフを巻いていた高校生の頃と比べたら、視力も落ちて、そんなフライはもう巻けそうにありません。

                でも、これまで巻いたフライの中で最も出来の良いものは?と聞かれたら、ネクストワンだと言えるのではないかと。


                大抵のスポーツや娯楽が、体力の衰え、感覚の衰え、気力の衰えによってピークを過ぎてしまう中で、この遊びは、この世を去る間際まで進歩し続けることができるのではないか…


                これらは、その伴侶として、そっと寄り添ってくれる大切なモノ達であります。
                2019.03.10 Sunday

                時が過ぎ行く中で…

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                  奥日光、千手ヶ浜にある東京アングリング・エンド・カンツリー俱楽部の休憩所だった建物が火災で焼失してから何年が経つのでしょうか…

                  手の施しようがなかったそうで…


                  戦前の日本のフライフィッシングの遺産が、着実に失われ、忘れ去られていきます。

                  休憩所として使われていた一角には、以前、何度か中に入れていただき、拝見させていただきました。

                  尖がり屋根の下の入り口から中に入って、後ろを振り返ると、背後の壁には中禅寺湖で釣り上げられた大型のレインボー鱒の木製のマウントが掛けられており、ベースのボードにはHARDY LAKE CHUZENJIと書かれた白い小さなプレートが貼り付けられていました。

                  あまりにも無防備で、盗難に遭ったらどうするのかと心配していたのですが、まさか焼失してしまうとは…


                  蔦舎ホテルに保存されていたハンス・ハンター愛用の釣り道具も、ホテルのクローズとともに散逸してしまったのかと心を痛めていたのですが、中禅寺の自然博物館で回顧展が開催されていたので、どこかでまとまって保存されているのでしょう。

                  あの道具類は絶対にいろは坂から下ろすべきではないと思っていたので、安心しました。


                  歴史の流れの前では、人一人の人生なんてなんぼのものでもないと思っていたのですが、一人の人生の中にあっても、歴史は大きく動きます。

                  中禅寺湖畔、大崎にひっそりと残されていた西六番別荘の遺構…

                  藪の中にマントルピースだけが空に向かってそびえ立ち、束の間の大輪の花を咲かせた避暑地外交を、何も語ることなく、それでも静かに物語っていました。


                  今、その場所は公園としてきれいに整備され、往時の面影は全くありません。

                  ああ言う整備が必要だったのか、とやかく言うことはできませんが、昔、中判カメラで撮影した、廃墟の中にマントルピースがそびえ立っている写真は、失われた歴史そのものであり、私にとってもかけがえのない思い出です。


                  ただ…


                  そのポジフィルムがいったいどこに行ってしまったのか…


                  あ〜あ… (笑)
                  2019.02.10 Sunday

                  圧倒的じゃないか…

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                    最近物忘れが酷くなって、自分がどんな竿を所有しているのか分からなくなってきているのですが…

                    最も大切にしている竿…と言われたら、まず思い浮かべる一本がこれ…

                    1910年代のホートンです。

                    アメリカの竿だと、この年代のものになると、実用性という点でやや怪しくなってくる気がするのですが、これは全くノープロブレム。

                    バットとミドルはそれなりに使用感がありますが、丸竹製のチューブに保護されていた2本のトップのコンデイションは二アミントとでも言えそうで…

                    バーニッシュの痛みも皆無で、グリーンとされているラッピングシルクの色は、百年の時を経てややくすんでいるかもしれませんが、タイムスリップして百年後に現れたみたいな竿です。


                    まあ、全体の雰囲気としては、アメリカの竿の洗練された佇まいと比べて、この暑苦しさ…

                    リバーシブルのスピアー、スパイクの付いたスパイラルロックファストジョイント、シャフトを斜めに横切るまさに「ブリッジ」ガイド、エクストラクローズと言われる段巻き…


                    「圧倒的じゃないか…」

                    ビグザムみたいな竿のであります。 ← ははは、分かります?





                    特に、このトップに施された段巻きは見事の一言…

                    2本ともぴったりと揃えられた間隔は、息を飲むほどです。

                    今のビルダーさんにやってくれと頼んだら、何て言われるかな(笑)


                    さて、このホートン、後にややスティッフなアクションを持つクラウンホートンがカタログモデルとして追加され、戦後も製造が続けられるのですが、戦後はグリップのシェイプもハーディーでお馴染みのフルウェルとなり、アクションはさらに強くなり、テスト川でのドライフライの釣りのための竿と言うより、ニュージーランドなど海外での大型鱒を釣り上げるための竿になっていきます。

                    この年代のものだと、長い竿ですから重いことは重いのですが、アクションは全体にかなりしなやかです。

                    ドライフライの竿って、こんな感じだったのだと…


                    使う場面として思い描いていたのは、真夏の忍野…

                    むせ返るような緑の中、夕刻に飛び交うヒゲナガのアダルトを、川面に大きな波紋を残して吸い込む大型のブラウン鱒を狙って、先糸にオシノキラーを結ぶ…


                    ディープサマー、オシノキラー、ホートン…


                    こんな組み合わせを考えていたのですが、以前は底が見えないくらい深かった忍野の桂川も、今ではすっかり川床が埋まり、老獪な大型の鱒が潜む雰囲気はすっかり変わってしまいました。

                    とは言え、「昔は良かった」と言う年寄りみたいな話ばかりもしていられないので、たまにはこの竿も川に持ち出して水を見せてやろうかと思っているところです。
                    2019.02.03 Sunday

                    The J.J.Hardy Triumph

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                      段巻きの入った古いパラコナ竿、今や釣り道具屋さんでもオークションでも、いくらでも見かけるようになりましたが、昭和の時代には、ハーディーのカタログで見ることはあっても、ホンモノにお目にかかる機会はほとんどありませんでし、周囲で使っている人は絶無でした。

                      確かクラウンホートンだったと記憶していますが、ハーディー社でフルレストアしたものを見せられて…

                      細かく入った段巻きに、スパイラルロックファストジョイントに、リバーシブルのスピアーですよ!

                      実際に手に入り、釣りに使えるのだと知ってからは、もう、熱病に冒されたようになってしまい…

                      宴会の席で、鍋に添えられた取り箸にきれいな段巻きが入っているのをうっとりと眺めている自分に気が付いて…

                      だみだこりゃと(笑)


                      当時は競争がなく、売り手市場だったせいか、結構高価でしたね。

                      元は安かったはずなのですが、思えば何倍支払ったのだろう…

                      でも、他に手立てがなかった…

                      初めて手に入れた段巻きのパラコナ竿は、画像のJ.J.H.Triumph、50年代製のものでした。

                      アングラーズガイドに掲載されていた、J.J.ハーディーの威厳に満ちた姿…

                      もう、竿と添い寝しましたね(笑)

                      最初はかなり汚れていたのですが、磨きに磨いて、ピッカピカにしましたよ。

                      コルクグリップはクレンザーで洗って…

                      考えてみれば、この竿はバーニッシュが緩んだりすることもなく、きれいな状態を保っています。

                      バットが細い割にはティッブが太く、ヒゲナガの飛び交う忍野や桂川のイブニングで活躍してくれました。

                      その後、色々と竿の本数が増えるにつれて、出番が少なくなり、今はすっかり余生を送っているような状態ですが、久しぶりに袋から取り出して継いでみたら、全然問題なく使えますね。


                      手に入れた時に最も嬉しかったパラコナ竿…

                      C.C.de Franceに、デラックスダブルビルドに、イッチェンに、L.R.HのNo.2 J.J.Hardyに…

                      色々ありますが、添い寝しちゃったのは後にも先にもこの竿だけです(笑)


                      全く釣りをしない友人に見せたら…

                      「トリンプ?下着メーカーが釣り竿を作っているのか?」と…

                      ははは、だみだこりゃ(笑)
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